松原保育園で「あそび」にであう

子どもたちの遊びは「いきもの」なんだな。そんなことを強烈に感じた1月13日。

この日は、山形県鶴岡市にある鶴岡市立松原保育園さんで、子どもたちの造形活動のサポートをするお仕事をしてきました。
きっかけは、鶴岡市の保育園の先生方を対象にした研修会でした。子どもたちの興味・関心を大切にしながら保育活動を行いたいという園の考え方や先生たちの働く姿に感銘を受けて、ぜひ一緒にお仕事させていただきたいと思うようになりました。

今回、おじゃましたのは年長さんのぞう組さんです。
ぞう組さんでは、昨年の6月にプラネタリウムの見学をしてから星のことが気になり始めたそうです。園にもどって、自分たちでプラネタリウムを作って遊んだ子もいました。さらに、秋にはスーパームーンが見れるというニュースがあり、空を見ていた子が謎の光(?)を見つけたそうです。それからは、空を観察したり、園庭に落ちている不思議な形な石を見つけたり、図鑑で星座のことを調べたりと、遊びや先生とのおしゃべりの中で子どもたちの研究は続いてきました。

先日は「自分の星座を作ってみよう」ということで、黒い画用紙に白いペンで絵を描き、そこに星の形にカットした蛍光色のシールを貼って、それぞれの星座を作ったそうです。
チョコ座、さくらんぼ座、ロケット座などなど、はじめて見る星座からたくさんの物語が生まれそうで、とてもワクワクしてきました。「子どもたちが描いた星座をもとにして、今日の活動ができないかな」そんな想いでアトリエに向かいました。

はじめてに、自分たちの星座を見せてもらいました。
「星座って宇宙のいろんなところにあるよね。みんながつくった星座がどこにあるのか並べてみようよ。」イシザワの持ってた青いノートを地球に見立てて、星座の場所を考えてみます。
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「ロケット座は地球から遠いところに行くんだ!」アトリエ内を飛び回り、飛んでいくロケット座。
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「くじら座とかに座は海の生き物だから、ここは海かな。」
ホワイトボードに星座を並べて、海を描く子たち。
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「星座は高いところにあるんだから、上だよ。」
椅子を使って天井にある柱に絵をはると、他の子からも要望がでて、次々と天井に貼っていきます。時計座、わし座たくさんの星座が空を飛びます。
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ねこ座の皆さんは集まって、集会中なのかな?
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並べているうちに「宇宙には星座以外に惑星も太陽も月もあるよ!」と言って、図鑑を持ってくる子どもたち。さらに「先生!地球儀持ってきて!」とリクエストまで。
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アトリエスペースが星座でいっぱいになってきたところで、「どんな星座があるか宇宙探検しよう!」。みんなで宇宙を旅することになしました。
「新幹線座に乗ってくださ~い。」
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中には太陽に近づきすぎて溶けてしまう子もいました。「あついよ~。」と言いながら、みんなでとけてしまいました。
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宇宙旅行が楽しくなっていく中で、「太陽以外にもいろんな惑星があるんだよ。」「隕石も飛んでるよ~。」と宇宙にある惑星のハナシがちらほらときこえてきました。これは、また楽しそうなことが始まる予感がします。
「そしたら、宇宙にある他の惑星も作ってみよう!」先生たちにお願いしてたくさんの新聞紙とカラフルなお花紙をお用意してもらいました。
新聞紙をぐしゃぐしゃに丸めていくと…小さい球体になりました。
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みんながつくる惑星や隕石はどんな大きさになるかな?一生懸命新聞紙をぐしゃぐしゃにして丸めるよ。「大きいのがいい!」
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「木星ってどんな大きさ?模様は?」図鑑を見てしっかり調べる子もいました。
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自分のお気に入りの大きさになった子は、周りにお花紙を貼っていきます。活動中は隕石の衝突事故が多発していました。
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「ブラックホールが作りたい。」
「ブラックホールはどんな形しているのかな?」一緒にいた先生が問いかけます。
「ぐるぐるしてるみたい。」図鑑を見て気づいたことがありました。でも、どうやったらできるんだろう…。その時、近くで木星の輪っかを作っている子を見て、「新聞紙をねじってもいいんだ。」と気付いたKちゃんは、ねじった新聞紙をさらにねじって、渦のカタチを作っていました。吸い込まれるゴミまでつくってしまうというこだわりです。
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最後に、クレヨンを使って隕石や惑星にさらに必要な色をプラスしていきます。クレヨンをねかせて、何色も色を重ねていくことで深い色が生まれます。
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「赤に青に、緑に、全部重ねたらこんな色ができたよ!」
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お花紙や自分で作った色紙をこどもたちのひとりひとりのこだわりで張っていきました。
気づけば、縞模様がしっかりある木星、リングのある冥王星、カラフルな隕石、熱々の太陽、さらには地球まで(鶴岡市があります。)たくさんの宇宙の惑星ができあがりました。
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星座を並べるところからスタートして、2時間くらいですが、あっという間の時間に感じました。会話の中で「こんなものつくりたい!」とスイッチが入ると子どもたちはグッと集中していて、すさまじいものがありました。
たくさんの会話からイメージが膨らんで、身体で表現したり、時には本で調べたり、作ったり、彼・彼女たちの遊びの豊かさを実感する1日でした。

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2017.01.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 未分類

2017年もよろしくお願いいたします。

2017年、明けましておめでとうございます。
年明けてしまいましたが、昨年2016年もたくさんの活動をさせていただきました。長くなりますが報告させていただきます。

新しくチャレンジさせていただいたお仕事として、保育園の先生や学童の先生方の研修会で、これまでのワークショップや地域活動のお話しをする機会をいただきました。
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7月に開催した鶴岡市の保育園の先生方の研修会では、「何かつくらせなきゃと思って固くなってしまう」など先生方が造形活動に抱える悩みを伺って、保育の視点からアートの活動をとらえたときに、自分は何をお話しできるんだろうと考える機会をいただきました。
子どもたちの日々の遊びから造形あそびにつながっていくこと、そして「ひとりひとりの完成形があっていい」、というゴールフリーの考え方について、画像を見てもらいながらお話ししました。研修会のあとに、「教えていただいた活動を実際にやってみました。」という反応をいただいて、すごい嬉しかったです。

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(山形市内の学童の先生たちの研修会の様子。約100名の方が参加してくださいました。)


また、地域団体として活動している「天童アートロードプロジェクト」でもたくさんのチャレンジを行いました。
まずは、初めて助成金申請にチャレンジ。山形県の若者チャレンジ応援事業に申請し採択していただきました。
立場や世代を超えたさまざまな人と人が出会う場をつくることを目的に活動を続けて5年目となる節目の年に、これまでの活動の記録をまとめた冊子を製作します。(現在、製作中!)

さらに、2016年は他の地域の組織と協働でお仕事を行うことができました。
天童市役所市民課さんとは、キッズスペースの製作を行いました。この取り組みは、天童市役所内の業務改善運動の中で最優秀賞をいただいたそうです。
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天童商工会議所さんとは、カレンダーの製作を行いました。
わたしたちがイラストを描くだけではつまらないので、ワークショップ形式にして小学生から50代の方の方に参加していただき、マチナカの風景を描いて、その作品をカレンダーのイラストとして使用しました。
メンバーの青木氏がデザインに入ってくれたので、とてもあたたかみのあるカレンダーができあがりました。
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これまでの活動を知って共感してくださった方とつながることで、アートロードだけではできない活動を行うことができました。

最後に、毎年開催している天童市美術館での展覧会「てんてん展ー道草のすすめー」は昨年にましてさらにわちゃわちゃした、にぎやかな展覧会となりました。メンバーの皆さんのエネルギーがすごい…!企画してる自分も圧倒されるくらいのエネルギーでした。2週間の会期中に826名の方にご来場いただくことができました。
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このように、2016年は多くのことにチャレンジさせていただきました。これも活動に共感してくださった多くの方のおかげです。この場で感謝申し上げます。

正直、うまくいかないことやぶつかったりすることもありますが、その中で改めて「自分は何を大切にしているのか」と問い直す機会をいただいたり、常識がひっくり返るほどの刺激をいただきます。こうした活動をするなかで「生きていてとても楽しいなぁ」と感じられるので、大変幸せ者だなと思います。

2017年もこれまでの活動を大切にしながら、新しいことにチャレンジしていきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。

2017.01.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | アート

★てんてん展ー道草のすすめー★ 展覧会情報
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イシザワが参加している天童アートロードプロジェクトの活動は、今年で5年目を迎えることができました。これも、支えてくださった皆さまのおかげです!本当にありがとうございます。

今回の展覧会では、これまでの道草だらけの活動の歩みを展示しつつ、地域の方のつくりだす暖かい作品や、ワークショップで子どもたちと制作した作品を展示します。会期中には、親子で楽しめる楽しい活動をたくさんご用意しています。
ぜひ、会場に足をお運びいただき、「おもちゃ箱をひっくり返したような展覧会」を体験していただければと思います。

【会期】2016年11月20日(日)~12月4日(日)9:30~18:00 
    *入館は17:30まで*11月21、28日は美術館休館
    *最終日12月4日は15:00まで
【会場】天童市美術館
【主催】天童市美術館
【企画・運営】 天童アートロードプロジェクト実行委員会
【料金】 展覧会のチラシをご持参された方は入場料無料
【後援】 天童市教育委員会、天童商工会議所、天童市立長岡公民館、天童中央第3学童保育所、富山畳店、中島清吉商店、放課後等デイサービスHarmony、麦ひとつぶ、山形県

2016.11.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 未分類

朝日町 あとりえマサトと図工の時間 地元の廃材を使って造形遊びを考えよう!

7月20日は夜の朝日町へ。
朝日町で活動する芸術家集団「あとりえマサト」。マサトが企画運営している「あとりえマサトと図工の時間」の講座で講師をしてきました。タイトルは「地域の廃材を使った造形あそびを考えよう」です。

これまで天童で活動する中で、地域の工場で様々な廃材がでることがわかりました。最近は廃材は地域の案内人だと思います。
地域の産業、歴史、自然環境、そしてそこで働く人たち。廃材を通して、様々な角度から地域をとらえることができることに気づきました。はじめは、ウォーミングアップとして将棋駒を作る際に出る木屑を作って作る「ショウギ粘土」を体験してもらいました。

そして、いよいよ登場、朝日町の廃材。

摘果したためにでるたくさんの青い未熟リンゴ。
山形の人は見飽きているけど、こうして並べると見た目もかわいらしく、加工しやすいことに改めて気づく。
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朝日相扶製作所の大判の布。
家具に使う布なので、とても上質でしっかりしています!
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そして、天童の富山畳店から頂いたビロビロ。
これは謎すぎて楽しい!イグサの香りが空間いっぱいに広がります。
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並べたり、重ねたり、ねじったり、つなげたり。

遊びながら廃材の特徴を確かめます。そして、他の素材と組み合わせながらそれぞれが遊びを作り出していきます。
遊んでいるうちに夢中になりすぎて、これを廃材と呼んでいるのが不思議になってきます。
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今回の参加者の方は、保育園の先生などこどもたちと関わる仕事をされてる方が多かったです。参加者のひとりが、ビロビロを頭にかぶったらなんだか「かみさま」のようになって大盛り上がり。
他の人たちが作っていた遊びがひとつにつながるストーリーが生まれていきました。
廃材によって、参加する人によって生まれるものが変化するのが面白いなと思いました。

「朝日町で未熟なりんごは邪魔なものとしか考えてなかったけど、今度りんご園に遠足にいったときに並べて遊べるね。」

「あたらしい活動のヒントをもらえてた。」

などうれしいコメントをたくさんいただきました。

1つの完成を目指すのではなく、素材に触れて手を動かす中でイメージが広がる。そして、他の人から影響を受けたり、与えあって、活動が変化していく。
そんな遊びがたくさん生まれた時間でした。

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2016.07.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 未分類

「描くって楽しいね!五感を使って表現しよう。」講座を行いました。

もうすっかり夏ですね!この季節になると海に行く妄想をしながら車を運転して、行き先が仕事場だという現実にがっかりする、ということを繰り返しているような気がします。 

さて、先週の2016年7月8日。
鶴岡市内の保育園で4,5歳児を担任をされている先生方の研修会に講師として参加してまいりました。

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イシザワのワークショップを体験していただいただき、子どもたちにとって造形活動ってどんな役割を持っているのかについてお話しさせていただきました。

活動では「わしわしわし!」のワークショップを行いました。
「わしわし」の色紙を作ると、紙の凹凸に合わせて複雑な色合いができあります。
「この色キレイ~」「心の闇が出でるね(笑)」など、グループごとに会話が弾みます。こうして生まれたひとりひとり「わしわし」の紙をちぎって集めて遊んでから、最後に台紙を自由に選んではってみました。

「今日、保育園でピーマンとトマトが取れて食べてきたんだ。」
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「赤ずきんちゃん」
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「湖の中 上から光が差し込んで水面がキラキラしている。雨がふったから湖の色が変わって、底には木の枝などが沈んでいる。」
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「三瀬海岸の夕日」
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日々の暮らしの中で、見ていること、感じていること、体験したことが表現されていて、魅力的な作品がたくさん出来上がりました。
並べ方を考えて、物語をつくる遊びもできそうでした。


子どもたちにとって、描くことは自分自身や周囲の環境と対話すること、そして感じたこと伝えようとする1つの営みであるではないかなんぁと思っています。しかも、それは大人になってからも同じなのではないかと思っています。

今回のワークショップで手を動かしながら、少しでもそんなことを感じてもらえればと思いました。

これまで自分ではワークショップは「アート」の分野に属するものとして活動していたのですが、
社会教育の視点、学校教育の視点、そして今回のように幼児教育の視点、様々な視点から活動をとらえることで見え方がまったく
異なるということを感じます。実践をどのように分析して伝えるのか、とても難しく、奥深なぁと思いました。


貴重な機会にお声がけいただいたシライ先生、
「保育園の現場を見学したい」という無茶なお願いに対応していただいた鶴岡市立松原保育園さま、
本当にありがとうございました。

2016.07.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | アート

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プロフィール

イシザワエリ

Author:イシザワエリ
山形県中山町出身。
東北芸術工科大学 洋画コース卒業。大学院修士課程こども芸術教育研究領域 修了。

こどもから大人まで誰もが気軽の参加できるアートワークショップを開催し、「地域の居場所づくり」をテーマに活動を行っています。


現在は、世代や立場を超えて人と人がであえる場づくりをおこなっている『天童アートロードプロジェクト』にも参加しています。
https://www.facebook.com/tendou.art.road


引き続き、地域での活動を行うこととともに、自分自身で運営する地域の居場所をつくろうと模索中。

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